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XAMPPとは何か?
XAMPPとは、「ザンプ」と読み、
ざっくりと言えば、WEBの開発に必要なApache(アパッチ)、MariaDB、PHP、Perlを一括でインストールできるツールです。
基本的には、インストーラを実行するだけでインストールまで完了するので、設置は簡単ですが、
細かい設定も必要なので、今回はXAMPPのダウンロードからインストール、その他細かな設定方法やWordPressのインストール方法などをまでまとめました。
XAMPPのダウンロードからインストールまで
XAMPPのダウンロード
まずは、XAMPPをダウンロードします。
XAMPPは、公式サイトより入手できます。
もし、旧バージョンのPHPを利用する場合には、
以下のダウンロードページより入手して下さい。
[ Download XAMPP ]
インストール
上記で入手したダウンロードファイルをダウブルクリックして、XAMPPのインストールを開始します。
↓
インストールを開始すると、以下の様な警告画面が出ます。
この警告は無視して、「OK」をクリックして下さい。
↓
次の画面も、そのまま「Next >」をクリックして次画面へ遷移して下さい。
↓
次の画面では、実際にインストールするソフトウェアを選択します。
デフォルトでは全てにチェックが入っていますが、
不要なソフトウェアまでインストールする必要はないので、
使用するものだけにチェックを入れておくことをおすすめします。
例えば、
通常の開発環境であれば、Apache、MySQL、PHP、phpMyAdmin辺りをインストールしておけばOKだと思います。
※もしよく分からなければ、全てにチェックを入れたままでも問題はありません。
選択したら、「Next >」をクリックして下さい。
↓
次は、XAMPPをインストールするフォルダの指定を行います。
インストールフォルダに関しては、特にこだわりや社内ルールを設けていなければ、
デフォルトの「C:\xampp」のままでOKです。
そのまま「Next >」をクリックして、次画面に遷移して下さい。
↓
次の画面では、「learn more about Bitnami for XAMPP」のチェックだけ外してから、
「Next >」をクリックして次画面へ遷移して下さい。
↓
これで、インストールの準備が完了しました。
「Next >」をクリックして、インストールを開始して下さい。
↓
インストール中の画面です。
↓
インストールは、2~3分程で完了します。
インストールが完了したら、「Finish」をクリックして下さい。
↓
言語の選択画面が表示されます。
「英語」を選択したまま「Save」をクリックして保存して下さい。
↓
保存すると、以下の様なXAMPPのコントロールパネルが立ち上がります。
この画面でApacheやMySQLの起動や設定を行います。
XAMPPの起動と設定方法
Apacheを起動
まずは、WEBサーバーであるApacheを立ち上げます。
XAMPPのコントロールパネルを立ち上げて、Apache右横の「Start」をクリックして下さい。
正常に起動すると、Apacheの背景が緑色になり、「Start」の表示が「Stop」に切り替わります。
また、コントロールパネル下にも起動メッセージが表示されます。
初めのうちはこちらメッセージも確認しながら操作してみて下さい。
次は、コントロールパネルのApache右横の「Admin」をクリックして下さい。
↓
XAMPPのダッシュボードが表示されます。
MySQL(MariaDB)を起動
次は、MySQLを起動させます。
※正確には、MySQLではなく、MySQLと互換性のあるMariaDBになります。
MySQL右横の「Start」をクリックして下さい。
正常に起動すると、MySQLの背景が緑色になり、「Start」の表示が「Stop」に切り替わります。
コントロールパネル下にも起動メッセージが表示されるので、そちらも確認してみて下さい。
次は、コントロールパネルのMySQL右横にある「Admin」をクリックしてphpMyAdminを立ち上げてみます。
↓
ただ、パスワード無しでもphpMyAdminへログイン出来てしまいました。
このままだとセキュリティ上危険なので、MySQLの「root」ユーザーにパスワードを設置しておきます。
MySQL(MariaDB)のrootアカウントにパスワードを設定
XAMPPのコントロールパネルの右側に「Shell」というメニューがあるので、
そちらをクリックして下さい。
以下の様な画面が立ち上がります。
↓
ここで、
# mysql -u root
を実行して、MySQLにアクセスします。
↓
MySQLへログイン出来ると、以下の様な画面に移動します。
↓
「use mysql;」を実行してmysqlデータベースを選択します。
↓
「alter user 'root'@'localhost' identified BY 'パスワード';」を実行してパスワードを変更します。
変更が完了したら、「exit;」で、一旦MySQLから抜けます。
↓
「mysql -u root -p」を実行して、再度、MySQLへアクセスしてみます。
パスワードを聞かれるので、上記で設定したパスワードを入力します。
↓
問題なくログイン出来れば、OKです。
これで、MySQLのパスワード変更が完了しました。
ただ、このままだとphpMyAdminへの接続時に以下の様なエラーが出ます。
そこで、phpMyAdminのconfigファイルを編集しておきます。
C:\xampp\phpMyAdmin\config.inc.php
を開きます。
で、
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'config';
と
$cfg['Servers'][$i]['user'] = 'root';
の2箇所を見つけて、以下の様に変更して下さい。
$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie';
$cfg['Servers'][$i]['user'] = '';
ファイルを開いて、以下の様になっていればOKです。
phpMyAdminへのアクセス時にログイン画面が表示されます。
ユーザ名「root」、パスワード「上記で設定したパスワード」でログインしてみて下さい。
XAMPPのポート番号が被る件
XAMPPをインストールしてApacheを起動しようとしても、エラーになることが良くあります。
様々な原因が考えられるのですが、ほとんどの場合、他のソフトとポート番号が被っていることが原因です。
Apacheは80というポート番号を使用しますが、
特に多いのがSkype(スカイプ)のポート番号「80」です。
対策としては、Apacheのポート番号を変更してしまいましょう。
これが、一番楽な対処方法です。
今回は、「8080」へ変更してみます。
まず。XAMPPのコントロールパネルを起動して、右上の「Config」をクリックして下さい。
↓
「Service and Port Settings」を選択します。
↓
「Main Port」が「80」に設定されています。
↓
この数字を、「8080」へ変更し、「Save」をクリックします。
↓
設定画面に戻るので、「Save」をクリックします。
↓
次はApacheの右横にある「Config」をクリックして、Apacheの設定ファイルである「httpd.conf」の編集を行います。
↓
「Apache(httpd.conf)」を選択します。
↓
「httpd.conf」が開くので、「Listen 80」と記述されている箇所を探して下さい。
↓
ここを、「Listen 8080」へ変更します。
これで、ポート番号の変更が完了です。
実際に、ポート番号「8080」でApacheが立ち上がるかを確認します。
↓
XAMPPのコントロールパネルを起動して、Apache右横の「Start」をクリックして下さい。
↓
正常に起動すればOKです。
また、Apacheのポート番号が「8080」へ変更されたことも確認して下さい。
ドキュメントルート、重要ファイルの保存先パス
ドキュメントルート(公開先ディレクトリ)やApacheの設定ファイル「httpd.conf」、PHPの設定ファイル「php.ini」へはアクセスする機会が多いので、
それぞの保存先などをまとめておきます。
ドキュメントルート
ドキュメントルート => C:\xampp\htdocs
ドキュメントルートとは、ホームページとして公開するファイルを設置する場所で、
作成した画像やHTML、CSSなどはここに入れていきます。
トップページ用のindex.phpが入っていますが、
デフォルトでは、ダッシュボードへリダイレクトされるように設定されています。
httpd.confの保存先
保存先 => C:\xampp\apache\conf
php.iniの保存先
保存先 => C:\xampp\php
Apacheのアクセスログ、エラーログの保存先
Apacheのアクセスログ、エラーログの保存先は同じディレクトリになります。
保存先 => C:\xampp\apache\logs
アクセスログは「access.log」に、エラーログは「error.log」に保存されます。
開発中は、特にエラーログを確認する機会が増えるので、こちらのパスは忘れずに覚えておいて下さい。
XAMPPの削除方法(アンインストール)
XAMPPを削除する場合は、コントロールパネルからアンインストールするだけです。
PCのコントロールパネルを立ち上げて下さい。
↓
XAMPPを選択して、右クリックして下さい。
↓
右クリックすると、「アンインストール」と表示されるので、選択します。
↓
「Yes」をクリックして下さい。
↓
XAMPPをインストールしたフォルダも削除するか確認されるので、不要であれば「Yes」をクリックして下さい。
↓
削除が開始されます。
↓
しばらくすると、削除が完了します。
WordPressをインストールする方法
データベースを作成
まずは、WordPressで使用するデータベースを作成します。
phpMyAdminにアクセスして下さい。
画面上部に「データベース」というメニューがあるので、クリックして下さい。
↓
データベースの作成画面に遷移します。
今回は、分かり易く「wp」というデータベースを作成します。
また、文字コードは「utf8mb4_general_ci」を選択して下さい。
データベース名を入力、文字コードを選択後、「作成」をクリックして下さい。
↓
データベースの作成が完了しました。
WordPressを作成
まずは、公式サイトのダウンロードページよりWordPressをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、「wordpress-x.x.x-ja.zip」というファイルが保存されるので、解凍して下さい。
解凍後、「wordpress-x.x.x-ja」というディレクトリの中に「wordpress」が作成されます。
この「wordpress」を「wp」に変更して、
上記で説明したドキュメントルートに移動させてください。
↓
ドキュメントルートへ「wp」を設置したら、さっそくインストールを開始します。
↓
ブラウザ上から、
http://localhost/wp/
というURLへアクセスして下さい。
以下の様なインストール画面へリダイレクトされます。
「さあ、始めましょう!」をクリックして、次画面へ移動して下さい。
↓
WordPressで使用するデータベースの情報を入力する画面に遷移します。
「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」「データベースのホスト名」は、上記で作成したデータベース情報を入力して下さい。
また、「テーブル接頭辞」は、デフォルトの「wp_」のままだとセキュリティ上危険と言われているので、
各項目の入力が完了したら、「送信」をクリックして下さい。
↓
次の画面では、サイトのタイトルやWordPressで使用するアカウントなどを設定します。
「パスワード」には、必ず複雑な文字列を設定して下さい。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」には、チェック不要です。
※開発中にはチェックを入れておいた方がいいのですが、
本番公開時に外れ忘れるとまずいので、チェックは入れなくてもOKです。
各項目入力したら、「WordPressをインストール」をクリックして次画面へ移動して下さい。
↓
「インストール実行」をクリックして、インストールを開始します。
しばらくすると、インストールが完了します。
↓
「ログイン」をクリックして、WordPressのログイン画面へ移動します。
↓
上記で設定したユーザー名とパスワードでログインします。
↓
正常にログイン出来れば、ダッシュボードに移動します。
これで、WordPressのインストールも完了です!
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