サイトを公開する際、下層ページのディレクトリ(名称・階層)やファイル名については意識されているでしょうか?
http://example.com/dir01/dir02/sample.html ← ファイル名
静的に作成されているページであれば、実際にそのディレクトリやファイルがサーバ上に存在していますし、
動的なページであれば、.htaccessなどを使って、仮想的に設定されていますね。
後々の管理やSEOにもかかわってくるので、
WEBサイトを作成する際には、
私は、このURLに含まれるディレクトリやファイル名についても事前にしっかりと考えておくことをおすすめしています。
※URL設計も、WEBサイト作成時の重要なお仕事です!
そこで、
この記事では、WEBサイトを作成する際の
■ディレクトリについて
■ファイルについて
を中心にまとめていきます。
コンテンツ
ディレクトリについて
ディレクトリについて考える際に意識すべき点は、
■ディレクトリ名
■ディレクトリの階層(構造)
■クリック階層
の3点です。
ディレクトリ名
ディレクトリ名については、
■簡潔に、かつ、ページの内容に合った名称にする
■複数の単語をつなげる場合には、ハイフン(-)、または、アンダーバー(_)でつなげる
という点を意識して下さい。
【簡潔に、かつ、ページの内容に合った名称にする】
まず、重要なのは、「ページの内容に合った」という点です。
Googleの検索ランキングには、
このURLのディレクトリ名に含まれているキーワードも、シグナルとして使われています。
その為、「ページの内容に合った」ものという言い方をしていますが、
出来れば、そのページのターゲットとしているキーワードを含めるようにして貰った方がいいです。
例えば、「新橋の賃貸物件」を紹介するページであれば、
以下のようなディレクトリ名になります。
https://example.com/shinbashi-chintai/
ディレクトリ名が、検索ランキングに大きく影響することはないですが、
それでも、シグナルとして使用されている以上は、意識するようにしましょう。
↓
また、「簡潔に」というと、短くすることを意識されると思います。
が、ハイフンやアンダーバーで単語を区切っていくと、多少は長くなってしまうこともあるので、
URLが多少長くなってしまうこと自体は問題ないです。
例えば、「ディレクトリについて」の記事を書く場合であれば、「about-directory」といったURLが理想ですが、
これを、「about-dir」といったように、敢えて短くする必要はないです。
※もちろん、「about-dir」でも全然問題はないです。
ただ、「about-dir-xxxx-xxxx-xxxx」といった感じで、単語を5つも6つもつなげるようなことは、私はNGだと考えています。
単語をいくつつなげてもSEO上は問題は無いですが、ユーザーの目も意識する必要があるためです。
5つも6つも単語がつながっていると、ユーザーがそのURLを見た時に、何についてのページか混乱してしまうので、
ディレクトリ名に含める単語は、重要なキーワードに絞って、多くても4つ以下になるようにした方がいいです。
【複数の単語をつなげる場合には、ハイフン(-)、または、アンダーバー(_)でつなげる】
ハイフンとアンダーバー(アンダースコア)の使い分けについては、以下のページにまとめました。
【URL】ディレクトリ名とアンダーバーとハイフンと!
ハイフンとアンダーバーの使い分けについては、そこまで厳密に意識する必要はないですが、
これらの記号を使って、分かり易く単語を区切るという点も必ず意識して下さい。
例えば、
「dir01dir02dir03」のように各単語をそのままつなげるのではなく、
「dir01-dir02-dir03」のように各単語を区切って、URLを見易くして下さい。
ディレクトリの階層(構造)
まず、ディレクトリ階層が深くなっても問題はなく、検索にも引っ掛かります(検索ランキングにも影響はしません)。
また、ディレクトリ階層が深くなっても、トップページ(または、評価の高い重要なページ)から適切にリンクを設定すれば、問題なくインデックスされます。
が、それでも、やはり、深くなりすぎないことは重要です。
理由としては、
■人間からみても、分かり易いディレクトリ構造にすべき
という点です。
当たり前ですが、Googleクローラーだけではなく、人間もURLを目にする機会はあります。
誰かのサイトから、自分のページのURLを貼って貰える可能性もあります(被リンクは、SEOにも大きく関係します)。
そんな時に、URLが簡潔に設計されている方が、ページの内容を判断し易いです。
それに、覚え易いです。
↓
理想のディレクトリ階層
ブログサイトであれば、
■記事ページ:第2階層(例:http://example.com/blog-article/)
■カテゴリページ:第3階層(例:http://example.com/cat/category-name/)
が理想です。
※トップページを、第一階層と考えます。
会社サイトであれば、
出来れば、各ページ第2階層が理想です。
※店舗(支店)が複数ある場合の店舗サイトは、第3階層まで。
ただ、どうしても階層が深くなってしまうこともよくあります。
例えば、不動産のような検索サイトでは、
無理に浅くすると、そのページが属するカテゴリが分かりにくくなってしまいます。
例えば、東京都->新橋の賃貸の物件一覧ページであれば、
http://example.com/rent/tokyo/shinbashi/list/~
といったURLの方が、ユーザーには分かり易いです。
そんな場合には、無理に短くしない方がいいです。
ただし、必ず、トップページから詳細ページまでを辿れるように、リンク設定だけはしっかりと行う必要があります。
クリック階層(リンク階層)
クリック階層とは、トップページから何クリック目で辿りつけるかということを表しています。
※リンク階層という言い方をすることもあります。
ディレクトリ階層については、上記で触れたように、
深くなっても、適切にリンクを設定しておけば、問題なくインデックスされます。
ただ、クリック階層が深くなってしまうと、
クローラーが、そのページを見つけるまでに時間が掛かってしまう可能性もあります。
※クローラーは、分かり易いクリック階層を好みます。
それに、何度もクリックしないと辿り着けないようなページであれば、
トップページからサイトに訪問してきたユーザー(人間)にも、見つけて貰えない可能性が高いです。
そのため、クリック階層も意識しておいて下さい。
※ディレクトリ階層よりも、むしろ、クリック階層の方がより重要です。
↓
理想のクリック階層
クリック階層については、少なくとも、トップページから2クリック以内で辿りつけるのが理想です。
ただ、不動産のような検索サイトとなると、2クリック以内というのは難しです。
そのような場合には、
必ず、トップページから詳細ページまでを確実に辿れるように、リンク設定(設計)だけはしっかりと行う必要があります。
ファイル名について
ファイル名について意識すべきは、ディレクトリ名と同様です。
ディレクトリ名の解説のところで記載しているように、
■簡潔に、かつ、ページの内容に合った名称にする
■複数の単語をつなげる場合には、ハイフン(-)、または、アンダーバー(_)でつなげる
といった点を意識して貰えればOKです。
まとめ
URLに含まれるディレクトリやファイル名は、事前にしっかりと設計しておくことが重要です。
その際、以下の点を意識しておくと
■URLに含まれるディレクトリ名やファイル名は、簡潔に、かつ、ページの内容に合った名称にする
■ディレクトリ階層は、深くなりすぎない
■ディレクトリ階層が深くなる場合には、リンクの設定だけ適切に行っておく
■クリック階層は浅くして、トップページから1クリック、または、2クリックで移動できるようにする
この記事へのコメントはありません。