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正社員とフリーランスの収入について
今回は、会社員とフリーランスの収入について考えてみました。
まず、「フリーランスって自由だし、会社員よりも稼げるよね。」と思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに、派遣社員と違って中抜きもないですし、安定して案件を獲得できれば高収入を得ることも可能です。
ただし、当然すべてのフリーランスが高収入を得ているわけではありません。
それに、フリーランスの方が会社員よりも高収入を得ている訳でもありません。
そこで、今回は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によりまとめられているIT人材白書「多様な文化へ踏み出す覚悟 ~デジタルトランスフォーメーションへの対応を急げ~」のデータを参考にして収入について話していきます。
フリーランスとIT企業IT技術者の年収【年齢別】
まず、以下のグラフを見て下さい。
<出典>独立行政法人情報処理推進機構(IPA) IT人材白書
仮に700万円以上収入を得ているエンジニアを高収入であると定義すると、
30代以下の若い世代であれば、フリーランスの方がIT企業IT技術者よりも高収入者が多い一方、
収入が300万円未満のフリーランスも全体の35.3%存在しています。
40代、50代になっても、300万円未満のフリーランスの割合は大きく変わらず、
さらに、50代になると1,000万円以上の所得者も大きく減っています。
また、300万円以上~500万円未満、500万円以上~700万円未満のフリーランスエンジニアの割合も各年代で大きくは変わらないです。
これは、「一部の優秀なフリーランスは稼げるが、それ以外のフリーランスは大きく稼ぐことができない」ということが考えられます。
逆に、
IT企業IT技術者の場合、年齢が上がるにつれ、300万円未満の割合が5%以下にまで減り、
700万円以上の高収入者の割合が大幅に増えます。
理由としては、
日本の会社は年功序列であるため、会社員は年齢が上がるにつれてある程度収入も増える
ということが考えられます。
また、
フリーランスには出世や年功序列といった考え方が無いので、
長く続けても能力以上の収入を得ることが出来ず、一定の収入のところに留まり続けるということも考えられます。
もちろん、会社員からフリーランスになることで収入がアップした方もいますし、
会社員よりも稼いでいるフリーランスも多いと思います。
ただ、やはり、この図を見る限りは、
収入面でフリーランスが有利になる(高収入を得ている割合が多い)のは30代以下若い世代だけと言えます。
↓
それと、一番気になるのは、300万円未満のフリーランスが、50代になっても30%以上を占めている点です。
住んでいる地域の物価や環境にもよるので一概には言えませんが、
300万円未満となると、配偶者がいて、子供もいれば、生活するだけで一杯一杯になると思います。
フリーランスになるということは、そういったリスクも考えておくべきですね。
結論
安定した収入を得たいのであれば、会社員として働くことをおすすめします。
ただし、フリーランスとして生きていくことを否定している訳ではなく、
私個人としては、むしろフリーランスとして生きていくことに憧れもあります。
それに、フリーランスでも高収入を得ているかもいらっしゃいます。
また、収入面以外の理由でフリーランスになられた方も多くいらっしゃいます。
フリーランスとして生きていくのか、それとも、会社員として生きていくのか、
どちらがいいのか答えを出すことは出来ないですが、
もしフリーランスになろうか迷われている方がいれば、一度、こちらの記事も参考にして頂ければと思います。
因みに、もう一点!
以前からフリーランスとして働かれている方はいらっしゃいましたが、
フリーランスという生き方が大きく注目されるようになったのはここ数年のように思います。
この先フリーランス人口が大幅に増えていく可能性も十分にあるので、
そうなってくると、会社員とフリーランスの収入面での格差も現在とは違ったものになっていく可能性もあります!
そいうったところも注目しておくことも大事ですね!
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