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SEOの内部対策について
SEO対策には、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」があります。
以前は、SEO対策の中で外部対策が非常に大きな割合を占めていましたが、
現在は、その割合がかなり小さくなってきています。
その代わりに重要となってくるのが、「内部対策」と「コンテンツの質」になってきますが、
現在は、「コンテンツの質」がより重要になってきているように思います。
良質なコンテンツであれば、多少、内部対策が多少出来ていなくても上位に上がってきますし、
コンテンツの質が悪ければ、頑張って内部対策を施しても上位には上がってきません。
とはいえ、SEO対策について考える上で、内部対策は非常に重要な施策であることは変わりません。
決して怠ってはいけないので、
内部対策の目的って何?
内部対策って何をすればいいのか?
という点は押さえておくべき内容になります。
そこで、今回は内部対策についてまとめてみました。
内部対策の目的(役割)
まず、公開したページが検索エンジンの検索結果に表示されるようになるまでの流れは、
①、巡回に来たGoogleのクローラーにページを見つけて貰う
※クローラーとは、ホームページの情報を収集するロボットになります。
↓
②、ページをインデックスして貰う(Googleのデータベースに登録されること)
↓
③、様々なアルゴリズムに基づいてインデックスしたページの評価を行い、順位を決定
↓
④、決定した順位に従って、検索結果に順番に表示する
となっています。
で、インデックスされていなければ、Googleの検索結果に表示すらされない上、
インデックスされていても、ページの評価が低いと、検索上位には表示されません。
そこで重要なのが、
・確実にインデックスされるような仕組みを作ること
・ページを高く評価して貰うようにすること
になります。
その為のサイト内部に施す設定が内部対策となり、
この①~③までの流れをスムーズに行えるようにして、
自分のサイトを検索上位に表示させることが内部対策の目的になります。
もちろん、ページ自体の評価には、「コンテンツの質」が重要ですが、
内部対策をしっかりと意識した構造にすることで、
クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ページがスムーズにインデックスされ、
さらには、コンテンツを評価して貰いやすくなります。
内部対策でやるべきこと
内部対策として行うことは非常に多いですが、
以下の点について意識しておけば、かなり高評価を得られるのではないかと思います。
・XMLサイトマップを用意する ※Google Search Consoleへの登録も
・タイトルタグ(<titile>)を適切に設定する
・H1タグ(<h1>)を適切に設定する
・H2タグ(<h2>)、H3タグ(<h3>)へもキーワードをちりばめる
・画像の名称は、画像の内容を表すものにする
・imgタグ(<img>)のalt属性をきちんと設定する
・リンクの設定は、アンカーテキスト(テキストリンク)にするにする
・パンくずを作成する
・構造化マークアップを記述する
・URLの正規化を行う
・URLに含まれるディレクトリの最適化を行う
・クリック階層(リンク階層)を意識する
・ページの表示速度を上げる
・ページ内にリンク切れが発生していないかチェックする
・文章のチェック(誤字脱字や表現のチェックなど)
タイトルタグ(<titile>)を適切に設定する
タイトルタグを適切に設定するのは、基本中の基本ですが、
以下の点を意識して貰えれば、問題なく設定を行えます。
・ターゲットとしている(メインの)キーワードを盛り込む
・キーワードはタイトルタグの前半に持ってくる
・1つのタイトルタグに盛り込むキーワードは、1つにする
・1つのタイトルタグに同じキーワードを何度も使用しない(2回まで)
・ページの内容に一致するタイトルを付ける
・長くなりすぎない(32文字以内を目標にしましょう)
・他ページのタイトルタグと重複しないようにする
H1タグ(<h1>)を適切に設定する
H1タグと言えば、ページ全体の大見出しになります。
H1タグのSEO上の重要性は以前と比べると下がってきたと言われていますが、
それでも大見出しとしての役割が無くなったわけではないので、各ページ毎にしっかりと設定していきましょう。
設定する内容は、以下の点を意識しておけば、OKです。
・ターゲットとしている(メインの)キーワードを盛り込む
・タイトルタグと重複しないようにする
・文字数の制限は無いが、ユーザーに伝わりやすく、簡潔な内容にする
・H2~H6タグよりも上に設置する
・サイトのトップページ以外は、テキストにする(トップページはロゴでもOK!ただし、altをしっかりと設定すること)
また、タイトルタグは検索エンジン向けに設定するのに対して、
H1タグはユーザーに向けて表示するページ見出しです。
ユーザーに見える部分に設定するタグという点も意識するようにしましょう。
参考:H1タグについて
H2タグ(<h2>)、H3タグ(<h3>)へもキーワードをちりばめる
Hタグには、H1タグ~H6タグまでありますが、全て使う必要はないです。
ただし、H2タグ、H3タグもSEO上重要なタグになるので、
1つのページ内で適度に設定するようにしましょう。
H1タグと比べると重要度は落ちますが、
H2タグ、H3タグにも、不自然にならない程度に重要なキーワードをちりばめるようにしましょう。
ただし、
H2タグ、H3タグを複数回使う場合には、
同じキーワードをちりばめるのではなく、それぞれ別のキーワードを盛り込むようにして下さい。
そうすることでターゲットとしているメインキーワードとは別の検索キーワードでの流入も見込めるようになります。
参考:H2タグについて
画像名は、画像の内容を表すものにする
画像を保存する際、ついつい「image01.jpg」「image02.jpg」「image03.jpg」みたいな感じで、
適当なファイル名にしてしまうことがあります。
面倒ですが、必ず、画像の内容を表す意味のある画像名にしましょう。
例えば、
猫の写真であれば、cat.jpg、
大きな猫の写真であれば、large_cat.jpgやbig_cat.jpgなど
小きな猫の写真であれば、small_cat.jpg
のような感じで特徴を付けて画像名を付けるといいです。
※順番に、cat01.jpg、cat02.jpg、cat03.jpgのように画像名を付けるのは避けましょう。
imgタグ(<img>)のalt属性を設定する
imgタグには、必ずaltを設定して下さい。
ただし、画像と関係のないテキストを入れるのではなく、
画像の内容が分かるテキストにして下さい。
以下の点を意識して貰えれば、OKです。
・長くなりすぎず、簡潔なテキストを設定する
・文章でも単語でもいいが、キーワードの詰め込みは避ける
※長くなりすぎたり、キーワードを詰め込んだりすると、ペナルティを受けることもあります
・画像と関係のないテキストは入れない
※画像の内容を説明するテキストを入れる
altの設定漏れが無いかは、必ずツールを使ってチェックするようにしましょう。
私の場合には、以下のサイトが便利で良く使っています。
https://trickster.tools/image-alt-checker/
リンクの設定は、アンカーテキスト(テキストリンク)にする
アンカーテキストとは、リンクを設定したテキストのことです。
このような感じですね。
<a href="https://example.com/~">内部対策とは?</a>
※「内部対策とは?」というテキスト部分です
ページ内から他ページへのリンク貼る場合には、
アンカーテキストにすることで、SEO効果が高まる上、
ユーザーもリンク先ページの内容を推測できるようになるので、ユーザービリティも上がります。
とは言え、バナーなどの画像(imgタグ)に対してリンクを貼る場合も多々あると思います。
その場合には、必ずalt属性を設定するようにしましょう。
パンくずを作成する
パンくずの一番の目的は、ユーザービリティの向上です。
今見ているページよりも上位のカテゴリーやトップページに戻る際に、パンくずリストがあると便利ですよね。
ただ、パンくずには、SEOの内部対策にも効果があると言われています。
というのも、Googleのクローラが巡回に来た際にパンくずがあれば、サイト内のページ構成を把握する手助けになり、
スムーズに巡回できるようになります。
また、パンくずはアンカーテキストで作成することが多いですが、それにより内部SEO効果も生まれます。
構造化マークアップで記述する
構造化マークアップという方法でHTMLを記述することにより、
通常だと、Googleはただのテキストとして認識できない情報に対して、意味を持たせて伝えることが出来るようになります。
例えば、
<span itemprop="name">株式会社〇〇〇〇</span>
</div>
と記述することにより、
「株式会社〇〇〇〇」が会社名であることをGoogleの検索エンジンにも伝えることが出来るようになります。
また、Googleの検索結果にリッチスニペットを表示できるようにもなります。
現在、構造化マークアップ自体には直接的なSEO効果はないと言われていますが、
Google自身も構造化マークアップを推奨していることから、いずれは検索ランキングのシグナルとして組み込まれる可能性もあります。
URLの正規化を行う
URLの正規化とは、重複しているコンテンツのページURLを1つに統合して、
Googleからのページ評価が分散してしまうのを防ぐことを目的としています。
1つのURLにGoogleの評価を集中させることで、そのページの評価が上がるので、
それにより検索結果の上位に表示されることも期待できます。
参考:URLの正規化とは?
具体的には、
■wwwあり・wwwなしのどちらかのURLに統一する
■index.htmlで終わるURLを、スラッシュ(/)で終わるように統一する
などといった対応を取ります。
URLに含まれるディレクトリの最適化を行う
URLの最適化というのは、
例えば、
■ディレクトリ名は、ページの内容が分かるものにする
■トップページから見て、階層を深くしすぎないようにする
といったことです。
階層を深くしないというのは、
例えば、ブログであれば、
・記事ページ:http://example.com/article-name/
・カテゴリページ:http://example.com/cat/category-name/
のように、
短くなるように設定しましょう!ということです。
最近はあまり見かけなくなりましたが、
以前は、
http://example.com/2019/2/21/article-name/
というようにURLの中に日付のディレクトリが入っていて、
無駄に長いURLを設定されているというサイトもあります。
URLが長くても適切にリンクが貼ってあればインデックされます。
その為、問題は無いという意見もあるのですが、URLは短くするというのが基本なので、
無駄なディレクトリ挟まないようにしましょう。
参考:サイト制作時のURL設計
クリック階層(リンク階層)を意識する
クリック階層というのは、
サイトのトップページ(または、重要なページ)から何クリック目でそのページに辿り着けるかという、
クリックする回数と考えて下さい。
実際のディレクトリの深さを表すものではないので、注意して下さい。
参考:クリック階層(リンク階層)
意識しておくのは、以下の2点です。
■トップページ(または、重要なページ)からリンクを貼る
■トップページ(または、重要なページ)から2クリック以内で移動できるようにする
クリック階層が深くなると、ページがクローラーに見つけて貰えにくくなる上、
ユーザーもページを見つけるのが大変になるので、
ユーザービリティも下がります。
必ず、少ないクリック数で目的のページに辿り着けるようにしましょう。
ページの表示速度を上げる
シグナルとしてはそこまで大きくはないですが、
ページの表示速度も検索ランキングに影響します。
キャッシュをうまく利用するなどして、
表示速度も意識するようにして下さい。
ページ内にリンク切れが発生していないかチェックする
検索ランキングに影響するわけではないですが、リンク切れはユーザビリティを下げるので、
リンク切れをなくすようにしましょう。
と言っても、全ページ目視や手動でチェックするのは大変なので、
ツールを使ってチェックするようにして下さい。
例えば、以下のツールを使えば、ページ単位でのチェックにはなりますが、
リンク切れのチェックを行えます。
W3C Link Checker
また、WordPressでサイトを組んでいる場合には、
「Broken Link Checker」というプラグインを使用してリンク切れのチェックを行うようにしましょう。
文章のチェック(誤字脱字や表現のチェックなど)
■伝わりにくい文章や表現になっていないか?
■不適切な表現を含んでいないか?
■誤字脱字が無いか?
をチェックするようにしましょう。
検索ランキングに直接影響するわけではないですが、
読み手に正確に伝えるということも意識した方がいいです。
と言っても、私も誤字脱字が多い方なのであまり強くは言えないのですが、
・定期的に投稿済みの記事を見返す
・校正ツール(校閲ツール)を使ってチェックする
ということも重要です。
校正ツールのツールのおすすめは、「Enno」というサイトです。
最後に
難しいのは、内部対策にどれだけの時間を掛けるかということです。
内部対策は重要ですが、冒頭でも述べたように、一番重要なのはコンテンツです。
・コンテンツの質を上げること
・良質なコンテンツのページ数(記事数)を増やすこと
が最優先になります。
その為には、サイト制作においては、
・完全オリジナルで一から作成するのではなく、WordPressのようなCMSを利用すること
・内部対策をしっかりと施されたテーマを利用すること
で、内部対策に掛かる時間を大幅に短縮することも重要な仕事になってきます。
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