先日、日本語ドメインのバーチャルホスト(サブホスト)設定を行う機会があったので、
メモ書き程度に情報を残しておきます。
サーバーは、さくらインターネットのVPSサーバー(CentOS7)です。
追加する日本語ドメインは、「日本語.com」、
サーバーのIPアドレスは、「62.176.54.296」、
とします。
※ドメイン名もIPアドレスもダミーなので、ご自分の環境に変更して設定を行って下さい。
日本語ドメインをピュニコード(Punycode)へ変換
日本語ドメインの場合、そのままだといろいろと認識してくれないので、
まず、ピュニコードという形式に変換します。
ピュニコードへの変換は、以下のサイトで簡単に行えます。
[ 日本語ドメイン/Punycode変換 ]
「日本語.com」をピュニコードへ変換すると、「xn--wgv71a119e.com」となります。
次は、ユーザーの設定です
↓
ユーザーを追加
■ユーザーを追加
# useradd nihongo ※今回は、仮に「nihongo」というユーザー名にしておきます。
■ユーザーにパスワードを設定
# passwd nihongo
→パスワードを設定します
■Webコンテンツ格納用のディレクトリを作成する
# mkdir -p /home/nihongo/www/html
# chown -R nihongo /home/nihongo/www/html
# chmod 755 /home/nihongo
■confファイルの編集
confファイルに以下を追記します。
<VirtualHost 62.176.54.296:80>
ServerName xn--wgv71a119e.com
ServerAlias www.xn--wgv71a119e.com
DocumentRoot /home/nihongo/www/html
CustomLog /var/log/httpd/access_log combined
ErrorLog /var/log/httpd/error_log
</VirtualHost>
■Apacheの設定を再度読み込みます。
# systemctl reload httpd
これで、ホストの設定は完了です。
あとは、
ドメインの管理元の画面からAレコードの設定を行って下さい。
以下の2レコードを追加して下さい。
・62.176.54.296 xn--wgv71a119e.com
・62.176.54.296 www.xn--wgv71a119e.com
※レコードの設定が浸透するまでは、しばらく時間が掛かります。
↓
■アクセスチェック
レコードの設定が浸透したら、
ブラウザ上から、
http://日本語.com
と
http://www.日本語.com
へアクセスして、問題なく表示されていれば、設定は完了です。
SSL(Let's Encrypt)をインストール
次は、SSLの設定です。
SSL証明書は、無料のLet's Encryptを利用します。
※今回は、Certbotのインストールは完了しているという前提で説明します。
まだ、Certbotをインストールしていない場合は、難しい作業ではないので、事前にインストールしておいて下さい。
# certbot-auto certonly --webroot --webroot-path /home/nihongo/www/html -d xn--wgv71a119e.com -d www.xn--wgv71a119e.com -m info@example.com
■confファイルの編集
confファイルに以下を追記します。
<VirtualHost 62.176.54.296:443>
ServerName xn--wgv71a119e.com
ServerAlias www.xn--wgv71a119e.com
DocumentRoot /home/nihongo/www/html
CustomLog /var/log/httpd/ssl_access_log combined
ErrorLog /var/log/httpd/ssl_error_log
SSLEngine on
SSLCertificateFile /etc/letsencrypt/live/xn--wgv71a119e.com-0002/cert.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/letsencrypt/live/xn--wgv71a119e.com-0002/privkey.pem
SSLCertificateChainFile /etc/letsencrypt/live/xn--wgv71a119e.com-0002/chain.pem
</VirtualHost>
■Apacheの設定を再度読み込みます。
# systemctl reload httpd
これで、設定は完了です。
■アクセスチェック
ブラウザ上から、
https://日本語.com
と
https://www.日本語.com
へアクセスして、
問題なく表示されていれば、設定は完了です。
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